パソコンのブラウザから、PayPerFaxのFAX送信ページを開けば、そのままFAXが送信できます。専用ソフトも、FAXモデムも、アカウント登録も月額契約もありません。料金は最初の3ページまで$2、追加ページは1ページあたり$0.75。今日1回だけ送るなら、月額¥980のサブスクを契約して初月分を払うより、こちらのほうが確実に安く済みます。
FAXを送る方法は大きく分けて3つあります。ほとんどの読者にとって最短で最安の経路が (1) ブラウザからのオンラインFAX、次いで (2) FAXモデム、(3) 社内のネットワークFAXサーバー、の順です。以下はブラウザ送信を軸にした具体手順と、月額サービスとの料金比較、「無料でFAX」を選んだときに実際に起こることまで一通り。
月額プランと従量課金、どちらが得か
日本の主要オンラインFAXサービスの多くは月額契約のサブスクリプションです。代表的な料金 (2026年時点、各社公式料金表より):
- モバイルFAX (mfax.jp) は月額¥980の自動更新サブスクで、送信50ページまでを含みます。
- MessagePlusは月額¥1,045と1ページあたり¥16。初期費用¥1,100は年払いで免除されます。
- eFax Japanは月額¥2,585で送受信150ページまでを含み、超過分は1ページ¥11 (初期費用¥1,100)。
- 秒速FAX 送信 (Toones) は月額基本料なしのプリペイド式ですが、¥660の初期チャージが必須で返金不可、残高マイナスの状態では解約もできません。
月に何十枚も送るのであれば月額プランは合理的です。ただし、送信は月に数件、または今日たまたま1件だけ、というケースでは、契約と初期費用と解約待ちを合わせた実質コストが、実際に送るFAX1件分の料金を大きく上回ります。PayPerFaxは月額¥0・契約なし・カード継続登録なしで、支払うのは送るFAXの分だけです (3ページまで$2)。
「無料でFAXを送信したい」ときの現実
「パソコンから1回だけFAXを送りたい。できれば無料で」と探すと、無料お試しや月○ページまで無料といった見出しが並びます。中身を開くと多くは月額サブスクの30日間トライアルで、登録にはクレジットカード情報が必要で、期限内に自分で解約手続きをしなければそのまま月額料金に切り替わります。無料通話アプリ的な「アプリを入れれば無料でFAX」というサービスは、2026年時点の日本市場には存在しません。
PayPerFaxは無料ではありませんが、1回分の送信料金 ($2から) はどの月額サブスクの1か月分よりも低く、支払いはその1回で完結します。アカウント登録もカードの継続登録も残らず、翌月に解約通知を送る必要もありません。「本当に1回だけで終わる」用途では、これが実務的に一番短いルートです。
ブラウザからFAXを送る流れ
パソコンにあるPDFやWord文書を、ブラウザだけでFAX送信する具体手順です。Windows・macOSどちらでも、SafariでもChromeでもEdgeでも操作は同じです。
1. 送りたい書類をPDFに揃えておく
送信対象がすでにPDFなら、この手順はスキップできます。WordやExcel、画像で持っている場合は、書類を開いて「ファイル」→「PDFとして保存」または「印刷」→「PDFに保存」で一度PDFに書き出しておきます。複数の書類を1件のFAXにまとめたい場合は、それぞれをPDFにしておくと後でまとめてアップロードできます。
2. PayPerFaxの送信ページを開く
ブラウザを起動し、アドレスバーに fax.payperfax.com と入力するか、PayPerFaxのFAX送信ページ を開きます。ログインやアカウント作成は不要で、ページを開いた時点で送信作業を始められます。
3. PDFを選んでアップロード
ページ中央のアップロードエリアの「ファイルを選択」をクリックし、送りたいPDFを選びます。ドラッグ&ドロップでも同じように読み込めます。アップロードが完了すると、書類のサムネイルとページ数、およびその時点での見積もり料金が表示されます。
複数のPDFを1件にまとめたい場合は、続けて「ファイルを追加」から2つ目、3つ目のPDFを選びます。1回のFAXにまとめて送るほうが、別々に送るより料金は安くなります。
4. 送信先のFAX番号と自分のメールアドレスを入力
FAX番号欄に相手の番号を入力します。国内あて (03から始まる番号や050から始まるIP-FAX番号) の場合は、国旗を日本のままにしておきます。海外あての場合は、国旗を送り先の国に切り替えると番号のフォーマットと料金計算がその国のルールに切り替わります (国際FAXの送り方は海外FAXの送り方で詳しくまとめています)。
配信結果を受け取るためのメールアドレスも入力してください。差出人名や送付状の追加は任意です。
5. プレビューと支払い
「FAXをプレビューして料金を確認」をクリックすると、相手側に届いたときのFAXの見え方と、最終的な料金が表示されます。ここで文字がつぶれていないか、ページの向きが正しいか (縦書き書類が横向きになっていないか) を一度確認します。
料金は最初の3ページまで$2、追加ページは1ページあたり$0.75。送付状を追加した場合は、送付状も1ページとして加算されます。支払い方法はクレジットカードまたはPayPalに対応しています。
6. 送信状況の確認
支払い完了後、送信の進捗をリアルタイムで表示するトラッキングページに切り替わります。配信が完了するとメールで確認通知が届きます。相手側のFAXが話し中や回線状況などで届かなかった場合、料金は発生しません (送信失敗時の無料保証)。標準的な送信時間は1〜2分程度です。
FAXモデムを使う場合
過去に使っていたパソコンにFAXモデムが内蔵されていた、または外付けモデムを手元に持っている場合は、Windowsの「Windows FAXとスキャン」やmacOSの「プリントとスキャン」からFAX送信が可能です。手順としては、モデムを電話回線に接続し、送信元の電話番号を設定し、印刷ダイアログから「FAX」を選択して番号を入力します。
現在流通しているコンシューマー向けパソコンでFAXモデムを標準搭載している機種はほぼありません。専用モデムを購入し、有線の電話回線を引き込む必要があり、光回線経由の光電話ではFAX信号が正しく通らないことがあります。すでにモデムと固定回線がある家庭・オフィスに限って、実用的な選択肢です。
ネットワークFAXサーバーを使う場合
社内LANにFAXサーバーを設置し、各パソコンのクライアントソフトからサーバー経由でFAXを送信する構成です。IT部門による初期設定と月額または年額のライセンス料が前提になるため、送信本数が多い企業のオフィス環境向けです。個人利用や小規模事業所ではオーバースペックになります。
代表的な製品カテゴリは、CapterraのFAXサーバー製品リストにまとめられています (一部は実際にはオンラインFAXサービスです)。
関連ページ
- PDFをFAXで送る方法 – スマホからPDFを送りたい場合の手順を、iPhone・Androidそれぞれのタップ順でまとめています。
- 海外FAXの送り方 – 国際FAXの番号形式、料金、注意点。
- コンビニFAXの送り方 – 紙原稿をコンビニ複合機から送る場合の手順と料金比較。
- パソコンでFAXを受信する方法 – 送信ではなく受信の設定をしたい場合。
