急ぎでFAXを送りたい。家にFAX機はない。役所の書類、病院の予約変更、契約書の控え、締め切りはたいてい今日か明日です。スマホで「コンビニ FAX」または「コンビニ ファックス」と検索する。これは日本でFAXを送る人の、いちばん自然な動線です。
そして実際、コンビニのFAX(ファックス)はちゃんと使えます。セブンイレブン・ローソン・ファミリーマートのマルチコピー機には、たいてい同じシャープ製の機械が入っていて、国内向けのFAXなら1枚50円で送信できます。24時間営業の店舗が多いので、深夜でも休日でも対応できる。これはかなり優秀なインフラです。
ここでは、コンビニFAXが実際にどう動くのか、いくらかかるのか、どこでつまずきやすいのかをまとめます。そのうえで、自宅やスマホからそのまま送れるオンラインFAXも、コンビニまで行けないときや枚数が多いとき、海外に送りたいときの選択肢として紹介します。
コンビニのFAX、使えるお店と機械
国内の主要コンビニチェーンのうち、店内のマルチコピー機からFAX送信ができるのは、ほぼ次の3つです。
| チェーン | FAX対応 | 機械 |
|---|---|---|
| セブンイレブン | ◯(国内のみ) | マルチコピー機(シャープ製) |
| ローソン | ◯(国内のみ) | マルチコピー機(シャープ製) |
| ファミリーマート | ◯(国内のみ) | マルチコピー機(シャープ製) |
ミニストップなど一部のチェーンにも、同系列のマルチコピー機が設置されている店舗があります。FAXが使えるかどうかは店舗によって違うので、行く前に店舗のサービス一覧で確認しておくと安心です。
3社とも、基本的にはシャープ製のマルチコピー機を使っています。ローソンのマルチコピー機もシャープ製で、料金や操作の流れはセブンイレブンやファミリーマートとほぼ同じ。タッチパネルのデザインや配置は多少違いますが、FAX(ファックス)機能の場所や送信手順は店舗をまたいでも共通しています。
料金は1枚50円(国内のみ)
コンビニからのFAX送信は、3社とも国内向け1枚あたり50円が標準料金です(2026年6月時点)。10枚送れば500円。支払いは硬貨で、機械の投入口に直接入れる形式です。
注意したいのは、コンビニのマルチコピー機は 国内専用 だということです。海外のFAX番号を入力できる仕組みになっていないため、国際FAX(海外への送信)はそもそも選択肢に出てきません。海外に送りたい場合は別の方法が必要になります(記事の後半で触れます)。
受信(コンビニにFAXを送ってもらって受け取る)は、3社とも対応していません。FAX番号を持つサービスではないため、コンビニは「送信専用」と考えるのが安全です。
原稿の準備:送付状(送信票)も忘れずに
役所・取引先・病院などへビジネスFAXとして送るときは、本文の前に送付状を1枚目に添えるのが日本のマナーです。誰宛のFAXか、全部で何枚かが、受け取った相手にすぐ伝わります。共有FAX機に届いた書類が放置されないための、いちばん確実な目印でもあります。
書き方の基本(宛名の敬称・挨拶文・「記〜以上」の書式)は FAX送付状の書き方ガイド にまとめています。手早く済ませたいときは、印刷してそのまま記入できる A4の送付状テンプレート も無料でダウンロードできます。
家やオフィスで本文と送付状を一緒にプリントしてからコンビニへ向かうと、店内での操作がぐっと楽になります。
マルチコピー機での送信手順
機種によって細部は変わりますが、流れはおおむね次のとおりです。
- マルチコピー機のタッチパネルで「ファクス」を選ぶ
- 利用上の注意(プライバシー・データの取扱いなど)に同意する
- 原稿を原稿台にセットする(新しい機種では、複数枚をまとめて差し込めることもあります)
- 送信先のFAX番号を入力する
- 送信枚数とプレビューを確認する
- 50円硬貨を1枚ごとに投入する
- 送信が始まり、完了画面が表示されたら原稿と利用明細を受け取る
機種によっては、原稿台に1枚ずつ載せ、読み取りごとに次の原稿に差し替える操作が必要です。ADF(自動で複数枚を読み取る装置)対応の新しい機種なら束ねて差し込めば自動で送られていきますが、設置店舗はまだ限られます。
送信が成功したかどうかの確認
マルチコピー機は、相手のFAX機が受信し終わると「送信完了」と画面に表示し、利用明細を発行します。明細には送信日時、送信先番号、ページ数、料金が印字されます。
ただし、これはあくまで コンビニの機械から相手のFAX番号への通信が成立した ことの記録です。相手側のFAX機で用紙切れ・インク切れ・紙詰まり・回線エラーなどが起きていた場合、実際には印字されていないことがあります。それでも、こちら側の機械には「完了」と表示されることがあります。
到達をしっかり確認したい場合は、相手先に電話やメールで届いたかを尋ねるのが安全です。送信確認の仕組みについて詳しくは FAX送信確認 も参考になります。
コンビニFAXが向いているケース
整理すると、コンビニのFAXは次のような状況に合っています。
- 送りたい相手は国内
- 原稿はすでに紙にプリントされている
- 枚数は1〜数枚
- 1〜2回送れば終わる、単発の用件
- 出先や移動のついでに店に立ち寄れる
役所の書類を1枚、病院の予約変更のFAXを1枚、といった用件であれば、コンビニで完結します。50円硬貨1枚と数分で済む、軽い手段です。
コンビニまで行かずに送りたいとき
一方で、コンビニFAXには現実的な手間もあります。
- 原稿を紙に印刷してから店に持っていく必要がある(PDFをそのまま送れない)
- 枚数が多い書類は、機種によって1枚ずつ差し替える操作が必要
- 深夜や悪天候のなか、近くの店まで歩いていく必要がある
- 送信ログが紙の明細だけで残る(保管が手間)
- 国際送信はできない
PayPerFaxは、こうした手間を省くためのオンラインFAXサービスです。自宅のパソコンやスマートフォンから、PDFや画像をそのままアップロードして送信できます。コンビニに行かずに、深夜でも、雨の日でも、必要なときにそのまま送れるのが基本のかたちです。
複数ページのPDFも、ファイル1つをアップロードするだけで自動的に送信されます。マルチコピー機の前で原稿を差し替える時間は要りません。送信結果はオンラインの履歴に残り、必要なら同じ宛先にワンクリックで再送信できます。詳しい流れは パソコンからFAXを送る方法 でも紹介しています。
料金は、最初の$2ページが$2、追加ページは1ページあたり$2です。1枚だけならコンビニのほうが安いこともあります。ただ、枚数が多いときや家から動きたくないとき、深夜・休日に送りたいときは、時間と手間まで含めると、オンラインのほうが結局ラクなことが多いです。
海外にFAXを送りたいとき
「コンビニ FAX 海外」で調べてここに来た方には、先に結論をお伝えします。コンビニのマルチコピー機は国内専用で、海外(アメリカ、中国、韓国など)の番号宛にFAXを送ることはできません。別の方法が必要になります。
PayPerFaxは、国際FAXに対応しています。相手の番号を「+」付きの国際形式で入力するだけで送信できます。010や国番号の付け方を覚えておく必要はありません。番号の組み立て方や国別の注意点は 海外にFAXを送る方法 にまとめています。
よくある質問
コンビニのFAXはいくら?
3社とも、国内向け1枚あたり50円が標準です(2026年6月時点)。10枚送れば500円。硬貨で機械に直接投入する形式です。
セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートで違いはある?
3社ともシャープ製のマルチコピー機を使っており、料金(1枚50円)も、国内専用という制限も、操作の流れもほぼ同じです。タッチパネルのレイアウトに細かい違いはありますが、できることはそろっています。
コンビニから海外にFAXは送れる?
送れません。コンビニのマルチコピー機は国内専用で、海外の番号は入力できない仕組みです。海外に送る必要がある場合は、オンラインFAXのように国際FAXに対応したサービスを使います。
コンビニでFAXを受信できる?
3社とも、コンビニにFAXを送ってもらって受け取るサービスはありません。コンビニは「送信専用」と考えるのが安全です。受信が必要な場合は、専用のFAX番号がもらえるオンラインFAXサービスが選択肢になります。
まとめ:コンビニとオンライン、使い分けの目安
| 状況 | 向いている方法 |
|---|---|
| 国内に1〜2枚、紙の原稿を1回送る | コンビニのマルチコピー機 |
| PDFやスマホの書類をそのまま送りたい | オンラインFAX |
| 10枚以上の書類を送る | オンラインFAX |
| 深夜・悪天候で外出を避けたい | オンラインFAX |
| 海外(国際FAX)に送る | オンラインFAX |
| 送信ログをデータで残したい | オンラインFAX |
コンビニのFAXは、1枚送るときの軽さがあります。オンラインFAXは、手元の書類をそのまま送れる便利さと、枚数・海外・履歴に対応できる幅広さがあります。用件に合わせて選べば、どちらも頼れる手段です。
オンラインから送るほうが合いそうであれば、こちらから始められます。
