取引先から渡された海外のFAX番号。そのままダイヤルしても送れません。日本から海外にFAX(ファックス)を送るには、番号の前に「010」と国番号を付け、さらに相手の市外局番から先頭の「0」を外す必要があります。
国内FAXとはルールが違うため、初めてだと戸惑うのは当然です。ここでは、番号の組み立て方、主要国の国番号一覧、よくある失敗パターンと対策をまとめました。
海外FAX番号の基本構成
日本から海外にFAXを送る場合、番号は次の3つのパーツで構成されます。
010 + 国番号 + 相手先の番号(先頭の0を除く)
| パーツ | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 010 | 国際電話識別番号(日本から海外へかける合図) | 固定 |
| 国番号 | 送信先の国を示す番号 | アメリカ=1、イギリス=44 |
| 相手先の番号 | 市外局番+市内局番+加入者番号 | 先頭の0を外す場合あり |
010とは?
「010」は日本の国際電話識別番号です。「これから海外へ発信します」と電話網に伝えるための番号で、日本国内の固定電話やFAX機から海外へ送信するときに必ず先頭に付けます。
海外の番号表記で「+81-3-1234-5678」のように「+」が使われていることがあります。この「+」は「自国の国際電話識別番号を付けてください」という意味です。日本からかける場合は「+」を「010」に置き換えます。
先頭の「0」を外すルール
国際FAXで最もつまずきやすいのが、この「先頭の0を外す」ルールです。
多くの国では、市外局番の先頭に「0」が付いています。これは国内通話専用の番号で、海外からかける場合は不要です。
具体的な考え方:
- 相手の番号が「0XX-XXXX-XXXX」なら → 先頭の「0」を外して「XX-XXXX-XXXX」
- 相手の番号が「02-XXXX-XXXX」なら → 「2-XXXX-XXXX」
- 相手の番号に0が付いていなければ → そのまま
例外: アメリカ、カナダ、香港、シンガポールなど、もともと市外局番に0が付かない国は、そのままダイヤルします。
迷ったときは、「国際形式の番号を教えてください」と相手に確認するのが確実です。
主要国への番号の組み立て方
ルールがわかったところで、実際に番号を組み立ててみます。
アメリカ・カナダ(国番号:1)
アメリカとカナダの電話番号は10桁(エリアコード3桁+番号7桁)です。先頭に0が付かないため、そのまま続けます。
例: ニューヨーク (212) 555-1234 にFAXを送る場合
010 - 1 - 212 - 555 - 1234
中国(国番号:86)
中国の固定電話には市外局番(例:北京=10、上海=21)があります。先頭の0を外してダイヤルします。
注意:北京の市外局番は「010」で、日本の国際電話識別番号と同じ数字です。混同しやすいポイントなので、分解して考えます。
例: 北京 010-1234-5678 にFAXを送る場合
010 - 86 - 10 - 1234 - 5678
↑ ↑
日本の 北京の市外局番
国際識別番号 (先頭の0を外した)
韓国(国番号:82)
韓国の固定電話も市外局番の先頭に0が付きます(ソウル=02)。この0を外します。
例: ソウル 02-1234-5678 にFAXを送る場合
010 - 82 - 2 - 1234 - 5678
(ソウルの市外局番「02」→先頭の0を外して「2」)
その他の国は、下の国番号一覧を参照してください。いずれも同じルール(010+国番号+先頭0を外した番号)で組み立てられます。
主要国の国番号一覧
日本からFAXを送ることが多い国の国番号をまとめました。
| 国・地域 | 国番号 | 先頭0の処理 |
|---|---|---|
| アメリカ | 1 | 0なし(そのまま) |
| カナダ | 1 | 0なし(そのまま) |
| 中国 | 86 | 先頭の0を外す |
| 韓国 | 82 | 先頭の0を外す |
| 台湾 | 886 | 先頭の0を外す |
| 香港 | 852 | 0なし(8桁そのまま) |
| フィリピン | 63 | 先頭の0を外す |
| タイ | 66 | 先頭の0を外す |
| シンガポール | 65 | 0なし(8桁そのまま) |
| イギリス | 44 | 先頭の0を外す |
| ドイツ | 49 | 先頭の0を外す |
| フランス | 33 | 先頭の0を外す |
| オーストラリア | 61 | 先頭の0を外す |
| インド | 91 | 先頭の0を外す |
よくある失敗パターンと対策
1. 010を付け忘れる
010なしでダイヤルすると、国内の番号として処理されます。存在しない番号へのダイヤルとなるため、エラーになるか、まったく違う相手に送信されてしまう可能性があります。
対策: 海外送信の場合は必ず010から始めます。
2. 先頭の0を外し忘れる
市外局番の0を残したままだと、番号が1桁多くなり、相手先に届きません。
対策: 「国番号の直後に0が来ていないか」を送信前に確認します。アメリカ・カナダ・香港・シンガポールは例外(もともと0なし)です。
3. 国番号と市外局番を間違える
国番号と市外局番を混同して入力すると、エラーまたは誤送信になります。例えば、日本の国番号「81」を付けたまま海外に送信しようとするケースがあります。
対策: 国番号は「送信先の国」の番号です。日本から送信する場合、日本の国番号(81)は使いません。010+送信先の国番号+相手の番号です。
4. FAX機がパルス回線に設定されている
一部の古いFAX機はパルス回線モードになっていることがあります。国際FAXではトーン回線が必要です。
対策: FAX機の設定で「トーン」(プッシュ回線)になっているか確認します。
5. 送信時間帯による問題
海外との時差を考慮しないと、相手先が営業時間外でFAX機の電源が切れているケースがあります。
対策: 送信先の現地時間を確認し、営業時間内に送信します。24時間受信可能か事前に確認できると確実です。送信が成功したか確認する方法はFAX送信確認を参照してください。
オンラインFAXなら番号変換が不要
010の付け忘れ、先頭0の外し忘れ、国番号の間違い。ここまで紹介したミスは、オンラインFAXなら起きません。
PayPerFaxなら、相手のFAX番号を「+」付きの国際形式で入力するだけで送信できます。010の追加や先頭0の処理はシステムが自動で行います。
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