保険会社にFAXで書類を送る方法 (生命保険・自動車保険・請求書類)

保険会社からFAXで書類を送るよう案内されるのは、たとえばこんな場面です。生命保険の給付金を請求するために診断書や請求書を提出する。自動車事故の連絡で事故受付票を送る。修理工場からの見積書を保険会社に転送する。手元にはパンフレットの裏や事故連絡カードに書かれたFAX番号があり、案内文にも「FAXで送ってください」と書かれている。ところがFAX機は自宅にないし、コンビニまで走るのも面倒 (もしくは深夜で開いていない) という状況です。

先にいちばん大事なところをお伝えします。保険会社宛のFAXは、送る前に約款・パンフレット・請求書類キットに書かれている専用FAX番号を必ず確認してください。代表FAXに送っても担当課に届かず、給付金の支払いや事故対応が数日単位で遅れることがあります。特に自動車保険の事故連絡と、生命保険の給付金請求では、専用の受付FAX番号 (多くは24時間対応) が別に用意されているのが普通です。

ここでは、生命保険と自動車保険それぞれについて、FAXで送れる書類と送り方を場面別に整理します。FAX機がなくても、スマホやパソコンからそのまま送信できるオンラインFAXも選択肢のひとつとして紹介します。

まず確認する3つのこと

保険会社に書類をFAXする前に、これだけは押さえておくと後戻りが減ります。

  1. 専用FAX番号か、代表FAXか。事故連絡は事故受付センター、給付金は給付金請求ダイヤル、というふうに窓口が分かれています。証券・約款・パンフレット・請求書類キットの案内書に書かれている番号を使ってください。ウェブサイトのお問い合わせページで検索して見つかることもあります。
  2. FAXで受け付けてもらえる書類か。事故受付票や事前照会はほぼ確実にFAX可、給付金請求書と診断書は原本郵送が基本で、事前照会や写しのみFAX可、という保険会社が多いです。案内書に「FAX可」「原本必要」の記載があるはずなので、そこを起点に判断します。
  3. 原本の後日郵送が必要か。給付金請求書・診断書・事故証明書のように、金額の根拠になる原本書類は、FAXで先に送ったあとで原本を郵送する運用が一般的です。「FAXで先に送るのは、審査を早く始めてもらうため」と理解しておくと、後の郵送を忘れずに済みます。

このあたりを一度電話で確認しておけば、書類のやり取りで詰まることはほぼなくなります。保険会社の給付金請求ダイヤルや事故受付センターは、平日昼間だけでなく休日・夜間の受付窓口を持っていることが多いです。

自動車保険:事故受付票をFAXで送る

自動車保険の事故連絡は、電話が第一報、FAXが補足資料、という順番で進むのが一般的です。多くの損害保険会社が、24時間対応の事故受付センターと、そこに紐づく事故受付票 (事故連絡票・事故報告書) のPDF様式を用意しています。

たとえば東京海上日動火災保険は、事故受付票を公式サイトで公開しており、24時間対応の事故受付ダイヤルに紐づくFAX番号への返送を案内しています。損保ジャパンも、自動車保険事故受付票のPDFを公開しており、記入のうえFAX返送する運用です。ほかの大手損保 (三井住友海上、あいおいニッセイ同和など) も、事故受付ダイヤルと専用FAX番号のペアを案内しています。証券や事故連絡カードに記載の番号をそのまま使うのが確実です。

事故受付票に書く主な項目

  • 契約者名・証券番号・連絡先電話
  • 事故日時・事故場所 (住所または交差点名)
  • 事故の相手方の氏名・連絡先・車のナンバー
  • 自車と相手車の損傷箇所・怪我の有無
  • 目撃者の有無、警察への届出番号 (人身・物損の別)
  • 修理工場の候補、レッカー移動の要否

書式は保険会社によって細部が違いますが、聞かれる情報はほぼ共通です。夜間や休日に事故が起きたときは、まず代理店に電話し、指示に従って事故受付票をFAX返送する、という流れが多いです。

送るときの実務ポイント

  • 手書き記入は太めの黒ボールペンで、氏名・電話番号は特に大きめに書きます。FAXは白黒2値化されて細字が薄れます。
  • 相手方情報や目撃者情報は、警察の実況見分書き取り控えを見ながら書き写します。うろ覚えで書くと後で修正の手戻りが発生します。
  • 送信後は事故受付センターに電話で「先ほど事故受付票をFAXでお送りしました」と一言かけると、担当者がすぐ受領チェックしてくれます。

自動車保険:修理見積書と事故証明書

自動車保険の請求では、修理見積書と自動車安全運転センターの交通事故証明書もFAXでやり取りされることがあります。運用は次のとおりです。

  • 修理見積書: 通常は修理工場が保険会社に直接FAXで送ります。ただし、契約者が工場から見積書を受け取って、自分で保険会社の担当者に転送するケースもあります。この場合は、見積書の余白に契約者名と証券番号を書き添えて送ると、担当者が照合しやすくなります。
  • 交通事故証明書: 自動車安全運転センターから発行される公的書類で、原本を保険会社に郵送するのが原則です。FAXは審査を先行させるための写し送付として使われます。「原本は郵送、写しは先にFAXで」と担当者から言われたら、この運用です。
  • 診断書 (人身事故の場合): 相手方または自分の怪我に関する診断書は、原本郵送が基本です。ただし、人身傷害保険や搭乗者傷害保険の給付金請求では、FAXでの事前照会や写しのFAX送付を認める保険会社が多いです。

いずれも「FAXは審査を早く始めてもらうための先行送付、原本は後日郵送」と理解しておくと、書類が二重・三重にならずに済みます。

生命保険:診断書と給付金請求書

生命保険の給付金請求 (入院・手術・通院・特定損傷など) では、保険会社所定の診断書と給付金請求書がセットで求められます。運用は自動車保険と比べて郵送寄りです。

  • 給付金請求キット: 契約者から給付金請求ダイヤルに電話すると、契約内容に応じた請求書類キット (請求書・診断書用紙・案内書) が郵送されてきます。記入した書類は同封の返信封筒で郵送するのが基本です。
  • 診断書: 保険会社所定の診断書用紙を主治医に書いてもらい、原本を郵送します。日本生命は、所定の診断書のほか、他の生命保険会社や病院発行の診断書もいったん受け付ける運用を公表しています。ほかの保険会社でも、同時期に別の請求で診断書を取得している場合、まず既存の診断書を提出してよいか、事前照会で確認できます。
  • FAXが使われる場面: 給付金請求そのものはほぼ郵送ですが、事前照会 (「この書類でよいか」「所定用紙が届く前に先に相談したい」) や、追加資料の提出 (領収書の写しなど) はFAXで受け付けてもらえることがあります。給付金請求ダイヤルに電話して「FAXで送れますか」と聞くのが確実です。
  • インターネット請求: 入院・手術給付金など、一部の請求は各社のマイページからのインターネット請求に切り替わっています。診断書自体を写真で提出できるサービスもあります。FAXにこだわらず、案内された経路を選ぶのが実務的には最も早いです。

送るときの注意

  • 診断書は個人情報の集中する書類です。送付状に「診断書在中・親展」と明記し、宛先は担当部署 (給付金請求受付センターなど) まで書き切ります。
  • 保険料相当額や病名など、審査に影響する数字・名称は、記入欄内におさまるようはっきり書きます。数字の書き直しは訂正印ではなく用紙差し替えのほうが安全です (再発行に時間がかかる場合は請求ダイヤルで相談してください)。

送付状 (かがみ) は必ず1枚目に

保険会社宛のFAXでは、送付状が最初の目印になります。事故受付票や診断書は担当課に振り分けが必要な書類で、送付状の書き方で担当者到達までの時間が変わります。

送付状に入れる基本項目は次のとおりです。

  • 宛先: 保険会社名・部署名 (「事故受付センター」「給付金請求受付センター」など)・担当者名 (分かる場合)
  • 送信日
  • 差出人: 契約者氏名・証券番号・連絡先電話・メール
  • 送信枚数 (送付状を含めた総枚数)
  • 用件 (「事故受付票お送りします」「診断書写し送付」の1行)
  • 補足連絡 (原本を郵送予定・折り返し電話希望など)

書式の詳細と例文は FAX送付状の書き方ガイド にまとめています。事故連絡や給付金請求で急いでいるときは、印刷してすぐ書き込める A4送付状テンプレート が便利です。

契約書類 (保険契約の申込書や更新書類) をFAXでやり取りするときの取り扱いは、契約書をFAXで送る方法 にまとめてあります。押印と手書き署名の扱いはこちらを参照してください。

FAX機がないときの送り方

自宅にFAX機がない場合、保険会社に書類を送る方法は現実的に2つです。

1. コンビニのマルチコピー機

セブンイレブン・ローソン・ファミリーマートのマルチコピー機からFAXが送れます。国内向け1枚50円 (2026年6月時点)。24時間営業の店舗が多いので、深夜や休日の事故連絡でも対応できます。

事故受付票や診断書を送る場合は、自宅で書類を印刷・記入・押印まで済ませた紙を持ってコンビニへ行きます。マルチコピー機の前で原稿を差し替える機種もあるため、10枚を超える書類ではやや手間がかかります。国内専用で、海外のFAX番号 (外資系保険会社の海外拠点など) には送れません。手順の詳細は コンビニFAXの送り方 にまとめています。

2. オンラインFAX (PayPerFax)

もうひとつは、自宅のパソコンやスマートフォンから直接送る方法です。事故受付票や診断書をPDFにして (紙で受け取ったものはスマホのスキャンアプリでPDF化して)、そのままアップロードして送信できます。コンビニに行く必要はなく、深夜や悪天候でも自宅から送れます。

PayPerFaxは、契約不要・月額料金不要の従量課金制オンラインFAXです。料金は、最初の3ページが$2、追加ページは1ページあたり$0.75です。給付金請求1件、事故連絡1件だけの単発利用でも使えます。

書類のPDFをアップロードし、保険会社から案内されたFAX番号を入力するだけ。アカウント登録も、月額契約も必要ありません。

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送信確認と控えの残し方

保険会社に書類を送ったあとは、届いたことを確認して、控えを残します。給付金の支払いや事故対応が「届いた・届いていない」で止まるのを防ぐためです。

  • 送信レポート: PayPerFaxはブラウザ上に送信結果を表示し、送信レポートPDFをダウンロードできます。コンビニのマルチコピー機は、利用明細を紙で発行します。どちらも「送信元の機器から相手のFAX番号への通信が成立したこと」の記録です。相手先のFAX機で用紙切れやインク切れが起きていた場合、こちら側では「成功」と表示されることがあります。詳しくは FAX送信確認 を参考にしてください。
  • 保険会社への受領確認: 事故受付センターや給付金請求ダイヤルに電話で「先ほどFAXでお送りしました。届いておりますでしょうか」と確認しておくと安心です。担当者がその場で受領チェックしてくれる保険会社が多いです。
  • 控えの保管: 送付済みの書類は、給付金の支払いや事故対応が完了するまで手元に残しておきます。原本を郵送する場合も、こちら側でコピーを1部残しておくと、後日の照会にすぐ対応できます。

よくある質問

保険会社の代表FAXに送っても大丈夫ですか?

事故受付や給付金請求のように担当課が決まっている書類は、代表FAXではなく専用受付FAX番号に送ってください。代表FAXに届いた書類は、社内で仕分けされてから担当課に回るため、対応が半日〜1日単位で遅れることがあります。証券・パンフレット・請求書類キットに専用番号の案内があります。

診断書をFAXで送ったら、原本の郵送は要りませんか?

給付金請求の診断書は、原本郵送が基本です。FAXは審査を先行させるための写し送付として使われ、原本は後日郵送する運用が一般的です。事前照会 (「この書式でよいか」「所定用紙が届く前に確認したい」) はFAXだけで完結することがあります。詳しくは加入している保険会社の給付金請求ダイヤルで確認してください。

事故受付票をFAXで送るタイミングは?

自動車事故の場合、まず電話 (事故受付センター・24時間対応) が第一報、事故受付票のFAX送信は補足資料、という順番が基本です。ロードサービスの手配や相手方との連絡は電話で先に進めておき、事故の詳細情報 (相手方情報・警察届出番号・修理工場の候補など) がまとまってから、事故受付票にまとめてFAXします。

FAXで送った書類に誤りがあった場合、修正できますか?

事故受付票や給付金請求書は、修正版を再送する形が基本です。二重線と訂正印での直しは、原本 (紙) では通用しますが、FAXでやり取りしている段階では修正版全体を送り直したほうが誤解が起きません。送付状に「〇月〇日送付分を差し替えてください」と1行入れておくと確実です。

保険会社のマイページやアプリで請求できるなら、FAXは不要ですか?

インターネット請求が使える場合は、そちらのほうが早くて確実です。ただし、契約時期や契約内容によってはインターネット請求の対象外となることがあります。また、事故対応の初動 (深夜・休日など) や、書類の追加提出、事前照会のように、FAXのほうが早い場面もまだ残っています。保険会社から案内された経路を優先し、必要に応じてFAXを併用するのが実務的です。

まとめ

保険会社にFAXで書類を送る場面は、生命保険・自動車保険どちらでも今なお発生します。押さえておきたいポイントは次のとおりです。

項目 目安
事故連絡 (自動車) 電話が第一報、事故受付票のFAX送信は補足資料
給付金請求 (生命) 原本郵送が基本、FAXは事前照会や写し送付に使う
送り先 代表FAXではなく、証券・パンフレット・請求書類キットに書かれた専用番号
送付状 1枚目に必ず添える (宛先・部署名・証券番号・用件)
FAX機がないとき コンビニ (1〜数枚) / オンラインFAX (深夜・多枚数・PDF送信)
控え 送信レポート + 電話での受領確認 + 書類の写し保管

FAX機を用意する必要はありません。PayPerFaxなら、事故受付票や診断書のPDFをアップロードするだけで、パソコンからでもスマートフォンからでも、保険会社のFAX番号へ送信できます。

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その他のFAXに関するよくある質問