インターネットFAXを解約するときは、契約したところの解約導線に沿って進めるのが基本です。ただし、日本の主要なオンラインFAXサービス6社のうち3社には、あらかじめ知っておかないと2ヶ月分の余分な月額料金や、購入済みポイントの失効に直結する落とし穴があります。
先に押さえておきたい3点は次のとおりです。
- 03FAX (03plus) は、解約成立日が申し出の月からさらに2ヶ月後になります
- eFax Japan は、解約受付が電話 (0120-914-915)・平日9時〜18時のみで、Webからは申請できません
- 秒速FAX (Toones) は、ポイント残高がマイナスのあいだ解約手続きが受理されません
このページでは、日本の主要なオンラインFAXサービス6社 (eFax Japan、03FAX、MessagePlus、秒速FAX、モバイルFAX、MOVFAX) それぞれの解約導線と、途中で止まりやすい実務上の注意点を整理します。数字と手順は2026-08-03時点で公開されている公式FAQ・利用規約に沿っています。時期によって改定されることがあるため、実際の解約直前には各ページで再度確認してください。
解約手続きの前に確認しておく3つのこと
解約フォームに進む前に、どのサービスでも共通で押さえておくと後悔が減る3点があります。
- 締め日の位置を先に確認します。解約の申し出がその月の解約として扱われる締め日 (25日締めが多い) を1日過ぎると、翌月分の月額料金がもう1ヶ月分発生します
- 返金ポリシーの前提を受け入れておきます。月の途中で解約しても月額料金の日割り返金がない、購入済みポイントが返金対象外、というのが日本のインターネットFAX各社では一般的です。使い切れる範囲で解約タイミングを合わせるか、残るなら残るものとして受け入れるか、事前に決めておくと迷いません
- アカウント削除後のデータを手元に残しておきます。送受信履歴、送信レポート、受信FAXのPDFは、解約と同時にアクセスできなくなるサービスが多いです。業務用途で保管義務があるものは、解約前に必要な範囲だけダウンロードしておいてください
FAX番号の再発行についても、いったん発行された番号は解約後に再発行できないと明記しているサービスがあります (後述の03FAX)。同じ番号を使い続けたい可能性が少しでもあるなら、番号ポータビリティの可否と一緒に、事前に確認しておいたほうが安全です。
eFax Japan の解約
eFax Japan の解約は、電話でのみ受け付けています。Web上のマイページから解約申請を出す導線は用意されていません。受付窓口は 0120-914-915 (eFax Japan サポートセンター)、受付時間は平日9時〜18時のみで、土日祝は受け付けていません。
途中解約時の残月料金の日割り返金はなく、解約と同時に送受信履歴 (Web管理画面・メール通知の記録) がすべて削除される仕様です。登録はWebで数分で完了しますが、解約は平日日中に自分で電話をかけ直す前提の運用です。仕事の合間にちょっと片付けたい、というタイミングでは、受付時間内にかけ直す必要が出てきます。
送受信履歴を業務上残しておきたい場合は、解約前に必要な送信レポート・受信FAXのPDFを手元にダウンロードしておいてください。解約と同時に削除される仕様のため、あとから取り戻すことはできません (公開情報のまとめは blu-ray.jp の解約体験記事、saiteki-fax.com の比較記事 が詳しいです)。
電話をかける前に手元に用意しておくと通話が短くなるのは、契約時のメールアドレスと、契約者名義・登録FAX番号の3点です。オペレーターは本人確認でこの情報を照合するため、事前に確認しておくとその場で保留になるのを避けられます。解約理由を尋ねられる場面もありますが、答える義務はありません。
料金と仕様の全体像は eFax Japan の料金・解約まとめ に整理しています。
03FAX (03plus) の解約
03FAX の解約は、03plus のマイページから申請できます。ただし、公式FAQに明記された仕様として、解約成立日は申し出の月からさらに2ヶ月後になります (03plus 解約FAQ)。申請導線は、03plus マイページの解約フォーム、または03plusサポートセンター (電話・メール) のいずれかで、いずれの経路でもこの2ヶ月ルールは同じです。
具体的には、月末締めで2ヶ月後の月末が解約成立日になります (例: 8月中に申請すると、10月末で解約成立)。解約成立日までの月額料金は継続して発生し、Basic ID・FAX番号・オプション料金がその間ぶん請求されます。年間プランを途中解約しても残月分の返金はありません。加えて、いったん発行されたFAX番号は、解約後に自分でも他の契約者でも再発行されない仕様も、同じFAQに明記されています。
「解約する」と決めてから実際に料金が止まるまでに、2ヶ月分の月額料金が追加で発生する構造は、他社と比べても長めです。IP電話サービスの契約構造をそのまま引き継いでいるためで、電話サービス側の解約と同じ扱いになっています。使い切りたい月がある場合や、翌月から止めたい場合は、締め日を逆算して2ヶ月前に申請するのが実務上の目安です。
同じFAX番号を今後別の契約で使う可能性があるなら、解約が最後の機会になります。番号ポータビリティの可否は、03plusサポートセンターで契約前・解約前どちらのタイミングでも確認できます。
料金と契約手順の全体像は 03FAX (03plus) の料金・解約まとめ にあります。
MessagePlus の解約
MessagePlus の解約は、Web のマイページから申請できます。締め日の運用と、購入済みポイントの取り扱いに、事前に押さえておきたい仕様があります (MessagePlus 利用規約 第13条、および第三者の解約まとめ internetfax-it.com/messageplus/cancel.html)。申請導線は、マイページの契約情報から解約申請フォームへ進む形です。
締め日は毎月25日で、25日までに到達した申請はその月末での解約、26日以降は翌月末での解約として処理されます (第13条第2項)。月の途中で解約しても、その月の月額料金の日割り返金や減額は行われません (第13条第4項)。購入済みの送信用ポイントは返金対象外で、解約と同時に残高情報へのアクセス権も失う運用です (第14条)。契約の050番号も、解約と同時に返却する扱いになります。
送信で使う前払いポイントを毎月使い切れているかで、解約タイミングの選び方が変わってきます。ポイントが多く残っている月は、使い切れる範囲まで待ってから解約申請を出したほうが実質の損失は減ります。逆に、契約自体を早く止めたいなら、残ポイントを実利として捨てる判断をあらかじめしておくと迷いません。
料金と契約手順の全体像は MessagePlus の料金・解約まとめ にあります。
秒速FAX (Toones) の解約
秒速FAX の解約は、Web のマイページから手続きに進めます。ただし、ポイント残高がマイナス (負残高) のあいだは解約が完了しない構造で、利用規約に明記されています (秒速FAX 利用規約)。申請導線は、マイページの契約情報から解約手続きに進む形です。
送信直後にすぐ解約したい場面 (単発の用件を1回だけ済ませたケースなど) では、システム上で負残高が計上された状態だと申請が受理されません。追加のポイント購入で残高を清算してから解約手続きに進む、という順番になります。「1件送って終わり」でその日のうちに解約したい使い方には、この負残高ロックがひっかかりやすい部分です。
購入済みのポイントは返金対象外で、解約時点で残っているぶんは戻ってきません。解約後はマイページへログインできなくなる可能性があるため、必要な送信レポートは事前に手元へ保存しておいてください。Plus SKU で受信番号を持っている場合は、番号ポータビリティの扱いを公式サポートで解約前に確認してください。継続利用したい番号がある場合は、解約前の相談が必要です。
料金と契約手順の全体像は 秒速FAX (Toones) の料金・解約まとめ にあります。
モバイルFAX の解約
モバイルFAX (mfax.jp) の解約は、モバイルFAX 自身のマイページからではなく、契約したデバイス側のストア管理画面から行います (モバイルFAX 解約ガイド)。iPhone / iPad の場合は「設定」アプリの Apple ID → サブスクリプション → モバイルFAX → 解約、Android の場合は Google Play ストアアプリの定期購入 → モバイルFAX → 解約、という順番です。
App Store / Google Play の自動更新型サブスクリプションでは、アプリを消しただけでは課金が止まりません。iPhone のホーム画面からアプリを削除しても、Apple ID に紐づく定期購入は継続します。次回更新日を過ぎると、自動的にもう1ヶ月分の料金が引き落とされます。
「使わなくなったから消した」タイミングと、実際にサブスクリプションが止まるタイミングがずれやすいのが、モバイルFAX で先に押さえておきたい点です。アプリを消す前に、まずデバイス側の定期購入画面で解約手続きを済ませてください。解約後は現在の課金期間の終わりまで利用でき、次回更新日で自動的に停止する運用です。
契約端末を機種変更している場合は、旧端末の Apple ID / Google アカウントで契約したサブスクリプションが、新端末に自動で引き継がれないことがあります。定期購入の一覧に見当たらないときは、契約時に使ったアカウントでストアにサインインして一覧を確認してください。契約が別アカウント側に残っていると、そのままでは解約できません。
MOVFAX の解約
MOVFAX (モバックス) の解約は、Web で完結する旨が 解約に関するFAQ に記載されています。他社と比べると解約情報の公開度が低く、具体的な操作手順は公開ページからは読み取れません。契約直前・解約直前に一度、公式サポート窓口で個別に確認するか、マイページから解約申請の手前まで進んで動線を確認するのが安全です。
公開情報から読み取れない点として、事前に確認しておくとよいのは次のあたりです。
- 解約申請フォームに至るまでのマイページ内の具体的な操作手順
- 解約申請から契約終了までの反映日数と、月次締め日の有無
- 途中解約時の残月料金の日割り返金の可否
- 送信失敗時の課金の扱いと、再送料金の扱い
これらは料金ページ・FAQ で目立つ形の説明を見つけられませんでした (2026-08-03時点)。
Standard プランに含まれる受信1,000ページ/月のバンドルや、契約中に発行された050の受信番号を業務で使っている場合は、解約と同時に受信できなくなる想定で先方への連絡経路を切り替えておく必要があります。番号ポータビリティの可否と、解約後の受信FAXデータのダウンロード期限は、契約中のサポート窓口で個別に確認してください。契約前にこれらを問い合わせておくと、解約時の想定外を減らせます。料金と契約手順の全体像は MOVFAX の料金・解約まとめ にあります。
解約の理由が「思っていたほど使わなかった」であれば
月に1〜2件しか送らない、あるいは用件が1回で終わる場合は、契約を持たずに1件ずつ支払う形も選択肢になります。PayPerFax は、契約不要・月額料金不要の従量課金制オンラインFAX です。最初の3ページを$2、追加ページは1ページあたり$0.75で、送信のつどだけ支払います。ポイントの前払いも自動更新もなく、解約という手続き自体もありません。詳しくは PayPerFax ホームページ をご覧ください。
