朝7時45分、体温計は37度8分。学校の連絡帳アプリはまだ導入されていない小学校で、担任からは「欠席の場合は8時までに電話、もしくはFAXで欠席届を」と言われている。電話は他の保護者で混み合ってつながらない。自宅にFAX機はない。
このシチュエーションは、日本の共働き・シングル家庭にとって、今も現実に起きています。文部科学省は令和7年度(2025年度)を目標に、学校のFAX業務を原則廃止する方針を打ち出しました。しかし2023年12月時点の文科省調査では、教育現場の95.9%がまだFAXを使っている状況です(出典:文部科学省「学校事務のデジタル化に関する調査」)。
移行期にあるということは、保護者の側にしわ寄せが来ているということでもあります。ここでは、「学校にFAXで欠席届を送ってください」と言われたときの、FAX機を持たない家庭の現実的な選択肢を整理します。
なぜ学校はまだFAXなのか
学校がいまFAXを使い続けている理由は、決して怠慢からではありません。
- 緊急連絡の紙記録が必要:災害時や停電時、電話が混み合う朝の時間帯に、確実に紙で残る記録として機能する
- 外部とのやり取りがFAX前提:教材業者、給食業者、教育委員会からの通知など、学校の周辺にはまだFAX文化が残っている
- 端末や回線の整備が学校ごとに差がある:全教員に端末が行き渡っていない自治体では、アプリ運用への一斉移行が難しい
文部科学省の目標は「令和7年度に原則、全ての学校でファクスでのやり取りや押印を廃止する」というものです(2023年12月、デジタル行財政改革会議)。ただし「原則」という言葉には、緊急時や個別事情での例外がついています。現場が完全にアプリだけになるまでには、もう少し時間がかかります。
学校が欠席届のFAXを求めるケース
すべての学校で欠席連絡をFAXにするわけではありません。ただ、次のようなケースでは、学校側から「FAXで送ってください」と依頼されることがあります。
- 長期欠席・忌引き:数日以上の欠席で、書面での欠席届が必要な場合
- インフルエンザ・コロナなど学校感染症:治癒証明や登校許可書と合わせて欠席届の提出を求められる場合
- 朝の電話がつながらない時間帯の追加連絡:口頭連絡のあと、書面で改めて記録を残すよう指示されるケース
- 連絡帳アプリを導入していない学校:紙の連絡帳が使えない状況(郵送だと間に合わない)で、次善策としてFAXを案内される
いずれも、学校側は決して「意地悪」でFAXを求めているわけではなく、書面での記録が必要な場面に絞られています。
FAXで送る欠席届の例文
学校向けの欠席届は、シンプルで読みやすい形式が基本です。以下は、小学校の担任宛てに送る、標準的な例文です。そのままFAX送信用の1枚に整えて使えます。
令和8年〇月〇日
〇〇小学校
〇年〇組 担任 〇〇先生
欠 席 届
保護者氏名:〇〇 〇〇 印
児童氏名:〇〇 〇〇(〇年〇組)
連絡先:090-XXXX-XXXX
いつもお世話になっております。
下記のとおり欠席いたしますので、ご連絡申し上げます。
欠席期間:令和8年〇月〇日(〇)〜 〇月〇日(〇)
欠席理由:発熱(38度前後)による体調不良のため
備考 :症状が続く場合は医療機関を受診し、
診断書等が必要であれば追ってご提出いたします。
ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
押さえるポイント
- 宛先は担任名まで書く:職員室で仕分けされるとき、担任名があると届くのが早くなります
- 欠席期間は「〜」でつなぐ:1日だけなら日付1つ、複数日なら開始日と終了日を明記
- 理由は簡潔に:「発熱」「腹痛」「通院」「忌引き」など具体的だが必要以上に書かない
- 連絡先の電話番号を必ず載せる:学校から折り返しの確認が入ることがあります
- 押印は求められる場合のみ:文科省の方針で押印も原則廃止ですが、学校の様式で「保護者印」の欄がある場合は捺印します
学校指定の様式(PDFで配布されている書式)がある場合は、その様式に手書きで記入し、それをスマートフォンやスキャナーでPDFにして送信します。
FAX機がない家庭でどう送るか
FAX機を持たない家庭が、学校の指定するFAX番号に欠席届を送る方法は、主に3つあります。
- コンビニのマルチコピー機で送信:セブン-イレブン・ローソン・ファミリーマートなどでFAX送信が可能。1枚あたり50円前後。ただし、朝7時台に間に合う店舗を探し、外出する時間が必要
- 職場のFAX機を借りる:出社後に送信可能。ただし欠席連絡が「登校時間より後」になってしまう
- オンラインFAXサービス:自宅のパソコン・スマートフォンから、その場で送信。FAX機もコンビニ移動も不要
熱が出た子どもを家で見ながら、コンビニに行くのは現実的ではありません。もう一人の保護者がすでに家を出ていたり、そもそも一人親家庭であれば、なおさらです。オンラインFAXは、この「朝の混乱」の中で唯一、動かずに送信できる選択肢です。
PayPerFaxで今すぐ送る
PayPerFax は、登録不要・月額契約不要のオンラインFAXサービスです。学校指定の様式をPDF化しておけば、そのままアップロードして送信できます。
- 登録不要:メールアドレスと支払い方法だけで送信可能
- 月額料金なし:欠席連絡のように「必要なときだけ」の使い方に向いています
- 料金:最初の3ページは$2、追加ページは1ページあたり$0.75
- 送信確認:送信結果はメールで届くので、学校に届いたか手元で確認できます
- どこからでも送信:コンビニに行かず、パソコンやスマホから直接送信できます
朝の時間帯にFAX機を探して外出する余裕がないときや、学校側の締切時間に間に合わせたいときに便利です。
これから変わっていくこと
文部科学省の令和7年度FAX原則廃止方針が進めば、多くの学校で欠席連絡アプリ(Classi、tetoru、edu-cube、マチコミなど)が標準になっていきます。実際、2024年以降、保護者アプリを導入する自治体は増え続けています。
ただし、学校ごとの導入速度には差があります。移行が完了するまでのあいだ、「FAXで送ってください」と言われる家庭が残るのは避けられません。文科省の方針は追い風ですが、明日の朝、学校に確実に届けなければいけないのは今日の欠席届です。
自宅から動かずに送れる選択肢を1つ用意しておくと、朝の混乱が少し軽くなります。
